こんにちは。dep_shogoです。
最近こんなツイートをしました。
AI革命で保険代理店がなくなるってのは極論すぎる。でも役割が減っていくのは間違いない。
1⃣簡単な保険提案はAIがする
2⃣事務作業もAIとRPAで自動化
3⃣AIのおかげで不正が減る
4⃣AIは運営コストが安い他の業界もそうだけど、AIをうまく活用できる人だけが生き残る未来になります。
— dep_shogo|押し売り嫌いの保険屋さん (@dep_shogo) April 25, 2023
最近は保険代理店への逆風が強すぎて「保険代理店はなくなるのでは?」と心配している方も多いですが、僕は「大きな変化はあるが代理店はなくならない」と予想しています。
この件について、深堀します。
AI革命で起こる保険代理店の変化(3つ)
あくまでも僕の想像ですが、今から紹介する3つの変化は、限りなく高い確率で現実化するでしょう。理由と合わせて解説します。
変化①:簡単な保険提案はAIがする
これが本質です。そのため、簡単な保険提案は自動化が進んでいきます。
「医療保険」や「火災保険」「自動車保険」といった定番の保険は、ヒアリングする項目が決まっていますよね。
欲しい商品が決まっているなら
■AIがおすすめプランを3パターンくらい提案する
これは、想像するに5分でできます。
でも保険の難しさから考えると「お客様の隠れたニーズを見つけたり」「様子を見ながら的確にアドバイスをする」のはAIには難しい。むしろ人の方が得意な領域です。
その上で情報を整理すると、以下のとおりです。
■感情に左右される部分があり、複雑な内容である → プロである代理店がアドバイス
これが一番効率的でみんなハッピーです。
保険提案はAIとエージェントのユニゾン作業が進むでしょう。
参考データも載せておきます。
英国でのダイレクト型自動車保険のシェア率は50%(個人向け)
英国の特徴は、各社の保険商品の内容にあまり差がない点です。詰まるところ保険料勝負になるんですが、結論としては保険料の高い代理店、ブローカー型もシェア50%は取れています。このデータ見る限り、いくら安いからといって、全員がダイレクト型に流れる訳ではないことが分かります。人の力もやはり大切です。
変化②:事務作業もAIとRPAで自動化
・提案候補のリストアップ
・ご案内の封筒作成…etc
これは毎月、代理店のみなさんがしている作業ですよね。この作業は、データと自動化システムが構築できれば、全然人がやらなくてもOKです。
例えば、以下のとおりです。
・提案候補のリストアップ → 不足している補償をAIに提案してもらう
・ご案内の封筒作成 → AI搭載しているWordに「満期案内の封筒印刷しといて」でOK
こんな感じですかね。
今まで事務担当がしていた仕事は、もっと便利に楽になる未来となります。人がやらなくていい分、他の仕事にエネルギーを注げるので代理店にとっては間違いなくプラスです。
ちなみに満期リストの自動作成は、すでにサービス化もされています「いやいや、まだまだでしょ」と思っていた方は注意です。決して遠い未来の話ではなく、すでに現実化しています。ご参考までに。
変化③:AIのおかげで不正が減る
保険業界は今も昔も変わらず、一定闇があります。
■金融庁、保険代理店にメス 生損保24万店の実態調査「説明不足」など苦情高止まり 改善なければ立ち入りも/日本経済新聞
■生命保険不正、予兆把握に不備 営業職員の管理問題/日経新聞
■行政処分! ビッグモーターの不適切な整備や不正請求について…ここまでの記事一覧
こういう保険の不正に関するニュースは、定期的に見ますよね。この闇の原因は「人が介入するから」です。
人の知識量、経験値、そして性格で保険のご案内方法も変わります。大きなお金が動くからこそ、良からぬことを考える人も一定数出てきます。しかし、AIや自動化による保険業務が増えれば、不正をする隙間がなくなる。結果、必然的に不正が減るでしょう。
クリーンな世界になるのは、保険業界としては間違いなく良い事。僕は保険業界のマイナス印象をなくすためにも、AI化が進むことに大賛成です。
あと、運営コストもAIの方が安い
例えば、昔は電車に乗るときは切符を駅員さんに見せていましたが、もう今はSuica、PASMOでピッで済んでますもんね。変化した理由は、単に駅員さんよりも交通系ICカードのコストが安かったからです。コスト観点から見ても、AI化が止まらないのは間違いないです。
とても複雑で解決しづらい、コストが掛かりすぎて自動化の開発が難しい。そんなコスパの悪い部分だけ人がすればよいと思います。
一旦、まとめます
変化②:事務作業もAIとRPAで自動化
変化③:AIのおかげで不正が減る
上記のような変化が、近い未来に保険代理店で起きます。
ただ、AI革命が進むことで「大きな変化はあるが代理店はなくならない」事も確かです。資格が必要なほど難しい商品ですので、必ず保険代理店の力が必要なシーンは出てきます。
僕の未来予想としては「人がAIと協業して、より良い保険業界を創り上げる」といったポジティブな未来を想像しています。みなさんはどうでしょうか。
代理店の生き残り戦術=まずは小さなことからやってみる
僕は明るい未来を想像していますが、中にはこんな事を考える人もいるのではないでしょうか。
僕の周りでも、そう考えるご高齢の代理店店主もいらっしゃいます。
でも、基本的に不安は持たなくてOKです。
まずは身近なところからやってみよう
そもそも、全員がAI化についていけている訳ではないです。かくいう私もプログラムを1からかける訳でもなければ、ChatGPTを完璧に使いこなせている訳ではありません。
まずは、下記のようなことから始めてみるでOKです。
・最新のRPAサービスの資料を見てみる
・DX推進をしている代理店の成功事例を見る
・わからない言葉は調べてみる
進化についていくには「苦手意識を取り除く」ことがとても大切です。まずは初心に帰り1歩踏み出すことから始めましょう。
学ぶ意識で世界は変わる。
私もいまでこそインスタグラム(@dep_shogo)のフォロワーが7400人ほどいますが、始めた当初は友人を中心とした100人ほどのフォロワーでした。いわゆる普通のアカウントでした。
ただ2018年。インスタグラムの今後の成長を見越し、投稿やフォロワーの増やし方を研究して、一気にフォロワー数を増やしました。
結果、インスタグラマー認定をもらいお仕事案件を頂くこともありました。
「色んな人からいいねしてもらいたい!」「インフルエンサーになりたい!」そんな前向きな気持ちがあれば、知らないことでも結果につながることは私が実証済みです。
保険のプロだけど、ITはみんなルーキー
保険代理店に長くいればいる人ほど、ITリテラシーはそこまで高くはないです。なぜなら金融庁や法律の縛りもあり、保険業界自体がIT分野で遅れをとっているからです。
僕はWEB業界から保険業界に来たこともあり、その遅れをとても感じました。保険のプロではあるけど、IT領域はある意味みんなルーキー。みんな一緒です。
そのため、今起きているAI革命の中で代理店が生き残るための戦術は「まずは小さなことからやってみる」ことだと考えています。
余談ですが、武井壮さんもコツコツと努力することの大切さを言われていて、とても好きな考え方なのでシェアします!十種競技を始めて2年半で日本チャンピオンになった方の言葉なので、とても心に刺さりますよね。
一番危険なのは、思考STOPで仕事をすること
この考え方は、とても危険です。今すぐやめてください。
どれだけその人が人格的に素晴らしくても、サービス・モノが悪くなれば、いずれ必ず離れていきます。もちろん信頼関係を無視して、サービス品質だけにこだわるのもダメですけどね。
AI化でどんどん便利に、より効率的に。より正確に保険提案ができるようになる未来は、必ず来ます。しかし、現実問題としてAIへの苦手意識を持つ人は多い。
そう考えると、これからの未来は「AIをうまく使いこなせる人材」であるかが重要だと考えています。AIを使いこなしてよりよいサービスを生み出せる、他にはない情報発信ができる。そんな人材であれば、苦しい保険業界でも生き抜くことができるでしょう。
お客さんは代理店のあなたが好き
これも大切なことですが、ダイレクト型の方が絶対に安いのに、代理店で入っているのはあなたが好きだからです。
この事実におごるのではなく、期待に応えるためにAIを使いこなせる人材、代理店になってより魅力的な保険提案をしていくのみです。そんな前に進んでいる会社の方が僕は好きですし、保険に入りたくもなります。同業者としても一緒に仕事をしたいとも強く思います。
長くなりましたが今回は以上です。
色々と語ってきましたが、要は歩みを止めず成長し続けることが大切というこですね。とはいえ、自分自身も成長できているのかと言われると全然できていないなと反省の多い毎日ですので、粛々と自分のできることを進めていきます。
最後に。一緒に未来を創ってくれる仲間を募集しています。
「この未来予想を踏まえて一緒にチャレンジしてくれる方」。そして「一緒に協業しようと思ってくださる代理店の方」がいらっしゃれば、ぜひお声がけくださいね。どれだけ自分で想像だけ膨らませても、どれだけコツコツと努力しても、自分だけの力では魅力的な代理店を創ることはできません。心強い仲間と出会いたいと心から思っています。気になった方は、会社の問い合わせ窓口からご連絡くださいね!
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