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リフォーム瑕疵保険とは?メリット・デメリットを保険のプロが徹底解説

こんにちは。押し売り嫌いの保険屋さん「ちょんご」です。

先日、僕のもとにリフォーム会社の経営者様からこんな切実なご相談がありました。

経営者様
「設計していた図面と、実際の施工が違ってしまった……。これって、保険でやり直し費用を出せませんか?」

現場で必死に調整してきた中で、こうした「図面との相違」や「施工ミス」が見つかると、本当に血の気が引きますよね。

結論からお伝えすると、残念ながらこうしたケースは「賠償責任保険」でも、今回解説する「瑕疵保険」でもカバーすることはできません。

そこで今回は、リフォーム会社様向けに「瑕疵保険」の仕組みや、賠償保険の役割の違いなど施主様に納得感を持って説明するためのポイントを保険のプロの視点でわかりやすく解説します。

僕の自己紹介

この記事を書いている僕(@ちょんご)は、普段は保険代理店で働き、建設業者向けの賠償保険保険や労災上乗せ保険をご紹介しています。お客様ウェイトも建設業50%以上と、建設に特化した代理店という感じです。損保営業マンのわずか1%しか保有していない最上位資格「損害保険トータルプランナー」も取得しています。

 

リフォーム瑕疵保険とは?【知っておくべき基本】

リフォーム瑕疵保険とは、リフォーム工事の完了後に「隠れた欠陥(瑕疵)」が見つかったとき、その補修費用をサポートしてくれる保険のことです。

そもそも「瑕疵(かし)」って何?

カンタンに言うと、本来あるべき品質や性能が欠けている「欠陥」のことです。リフォームで言えば、「外壁を塗り直したのに雨漏りが止まらない」「床を張り替えたら構造的な問題で家が傾いてきた」といったトラブルがこれにあたります。

【重要】瑕疵保険は、新築は「義務」リフォームは「任意」

瑕疵保険は新築とリフォームでは法律の縛りが全く違います。

<新築住宅の瑕疵保険:【法律で義務!】>
2009年に施行された「住宅瑕疵担保履行法」により、新築を建てる業者には、10年間の瑕疵担保責任を果たすための「保険加入」または「保証金の供託」が義務付けられています。

新築住宅の場合は加入義務があります。違反して(資力確保の届出を怠るなどして)保険加入などを怠ると、業者には「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」という厳しい刑事罰が科されます。さらに、基準日以降の新たな新築住宅の契約締結が禁止されるほど、国は厳しく目を光らせているんです。

参考:住宅瑕疵担保履行法/国土交通省

リフォーム瑕疵保険:【あなたの自由!】

一方で、リフォーム工事にはこの義務がありません。加入するかどうかは、リフォーム業者と施主様が話し合って決める「任意」の契約です。リフォームは任意だからこそ、逆に会社として「うちは任意保険にもしっかり入って、第三者の厳しい検査を受けています」と言えることが、他社との大きな差別化になり、施主様への信頼に繋がります。
参考:かし保険全般に関するご質問/住宅瑕疵担保責任保険協会

どこの保険に入ればいいの?指定5社の一覧

リフォーム瑕疵保険を扱えるのは、国土交通大臣が指定した「住宅瑕疵担保責任保険法人」の5社だけです。残念ながらうちのような保険代理店では販売できません。5社は以下のとおり。

指定保険法人 5社

1. 株式会社住宅保証機構
2. 株式会社日本住宅保証検査機構**(JIO/ジオ)
3. 株式会社ハウスジーメン
4. 住宅あんしん保証株式会社
5. ハウスプラス住宅保証株式会社

参考:住宅瑕疵担保責任保険法人/国土交通省

どの法人も共通の「標準約款」というルールに沿っているため、補償に大きな差はありません。まずは、自社がいずれかの法人に「事業者登録」をしているかを確認するのが第一歩です。

 

リフォーム瑕疵保険ではどんな工事が対象になるの?

リフォーム瑕疵保険は、工事すべてを対象にできる訳ではありません。リスク管理として「何が守られ、何が守られないか」を把握しておくことは大切です。

対象になる工事(例)

簡単にまとめると以下のとおり。保険期間も工事ごとに変わるので注意です。

区分 具体的な内容(例) 保険期間
構造耐力上主要な部分の工事 柱、基礎、梁、床版など 5年間
雨水の浸入を防止する部分の工事 屋根、外壁、開口部(窓枠など) 5年間
上記以外の部分の工事 内装仕上げ、設備機器の設置、建具など 1年間

余談ですが、新築の瑕疵保険の保険期間は「一律10年」です。これに慣れている方は短く感じますが、これがリフォームの標準ルールです。

対象にならない工事(例)

逆に対象にならないものも把握しておくと安心できます。要は、請け負った工事に関係しないものはダメですよということです。

区分 具体的な内容(例)
リフォームに関係のない部分 今回工事していない場所が原因の不具合は対象外です。
経年劣化 屋根、外壁、開口部(窓枠など)
地震 内装仕上げ、設備機器の設置、建具など
DIY 施主自身が行った工事部分は保証されません。

参考:JIO「リフォームかし保険」補償の対象/株式会社日本住宅保証検査機構

【落とし穴】図面との相違は「瑕疵」にならない?

本題です。冒頭の相談にあった「設計図面通りでないこと」は、実は瑕疵保険では守られません。瑕疵保険が支払われるのは、あくまで「国が定める技術基準に適合していない欠陥(雨漏りや強度の不足など)」がある場合です。

図面との相違例

・窓の位置が図面より10cmずれていた
・指定した部材と違うものが使われていた

これらは建物の性能に問題がなければ「瑕疵(欠陥)」ではないです。専門用語ですが施工者の「契約不履行(債務不履行)」という扱いになります。要は「約束したことちゃんとやらなかったよね?」ということです。ここを混同して瑕疵保険の対象になると思って安心していると、後で大きなトラブルになることも!注意しておきましょう。

 データで見るリフォーム瑕疵保険のリアル

「実際、どれくらい会社が加入しているの?」「本当に事故は起きているの?」という疑問を、公的なデータから見てみましょう。

年間約7万件の加入実績

リフォーム瑕疵保険の加入件数は、2023年実績で年間約72,642件(保険法人5社合計)です。消費者の安心志向の高まりを受け、プロとして加入を選択する業者が増えています。
参考:一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会

事故の約80%は「雨漏り」

これが最も注目すべきデータです。保険金が支払われた事故のうち、圧倒的に多いのが「雨水の浸入(雨漏り)」です。

雨漏り(外壁・屋根など):約80%
構造耐力上の不具合:約1%
その他(給排水管など):約19%

参考:事故種別(リフォーム瑕疵保険)令和 2 年 12 月現在/住宅瑕疵情報活用推進協議会

このデータから分かる通り、瑕疵保険は実質的に「防ぎきれない雨漏りリスク」をカバーするためのリフォーム業者にとってのセーフティネットとも言えます。

加入タイミングは「着工前」が絶対!

リフォーム瑕疵保険は、工事が始まってから申し込むことは原則できません。検査員が工事の途中(中が見える状態)で検査を行う必要があるからです。必ず「着工前」に申し込み手続きを済ませましょう。

保証が始まるのは「引渡し」から

保証期間がスタートするのは、工事が終わって施主様に「引渡し」が完了した日からです。「工事中」のミスは保険の対象外となるため、自社の責任で完結させる必要があります。

 

賠償責任保険と瑕疵保険の違いは?【全く別物】

経営者
「うちは賠償責任保険に入っているから、瑕疵保険は大丈夫だよ」

という言葉をたまに聞きますが、実は守備範囲が全く違います。

瑕疵保険と賠償保険の比較

比較項目 リフォーム瑕疵保険 請負賠償責任保険(工事保険) 生産物賠償責任保険(PL保険)
主な対象期間 引渡し後 工事中 引き渡し後
主な目的 工事箇所の欠陥を直す 他人への損害(対人対物)を賠償 他人への損害(対人対物)を賠償
自社のやり直し費用 支払われる 原則支払われない
(特約でカバーする)
原則支払われない
(特約でカバーする)

上記がすべてのまとめです。

賠償保険は工事中を対象する「請負賠償責任保険」、引き渡し後に発動する「生産物賠償責任保険」があります。後者はPL保険といった方が馴染みがあるかもしれませんね。

PL保険は引き渡し後だから、瑕疵保険と混同されがちですがPL保険は「賠償事故が発生している」ことが発動条件です。例でみるとわかりやすいです。

・工事ミスにより水漏れをした。賠償事故はなし。再施工費用がかかった。
┗瑕疵保険でカバー。
・工事内容を原因として水漏れをして、室内の家具を汚した。
┗家具の賠償はPL保険。工事個所の再施工費用は特約をつけていれば補償できる可能性あり。

※上記は一例です。事故状況に応じて支払判断は変わることがあります。

 

最後に注意です。上記を都合の良い解釈をしてこんなことを絶対にしないでください。たまにこういう判断をしそうな経営者を見かけます。

悪い経営者
「施工ミスをしてしまった…。このまま放置していると事故が起きる可能性もあるけど、PL保険に手厚く入っているし賠償金や再施工費用は見てもらえるし放置しておこう。今、修理してしまうとお金もかかってしまうしね。」

これ一番最悪です。損害保険は虚偽はご法度。事実がわかると保険金が下りません。そもそも会社の責任者としても問題です。この記事を読んでいる方は、絶対にこういう判断をしてほしくないので書いておきました。

 

まとめ|瑕疵保険を「信頼の武器」にしよう

リフォーム瑕疵保険は、単なる追加コストではありません。「第三者の建築士による検査を受けています」という事実は、施主様にとって何よりの安心材料になります。また、万が一の倒産リスクや、施工ミスによる高額な補修費用から会社を守ってくれる、非常に合理的なツールです。任意ですがぜひ加入を検討してください。

「今の工事内容だと、どの保険が一番合ってる?」と迷ったら、いつでも僕に相談してください。瑕疵保険はご案内できませんが、現場の皆さんが安心して良い仕事に集中できるよう、賠償保険や労災上乗せ保険サポートはできます。

「全国どこでもOK!リモートでのご相談」「まずはメールでの見積もりもOK!」です。不安なことは早めに解消していきましょう。

1分で問い合わせ!

今回は以上です!

 

P.S:ブログだけでなく「X」でも保険にまつわる発信をしています。保険って知ってると何かと得することも多いので、お得情報を知りたい方はぜひフォローしてくださいね。
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