会社経営者そんな疑問にお答えします。
この記事を読んでほしい人
・サイバー保険の価格を安くしたい人
・おトクな保険会社を知りたい人
本記事の信頼性(僕の自己紹介)
サイバー攻撃の被害が増える中、「サイバー保険の料金相場ってどのくらい?」「どの会社が安いの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。でも「サイバー保険 価格」「サイバー保険 料金相場」ってググってもなかなか情報が出てこない…。
そんな方へ現役保険マンの私が、超絶わかりやすくサイバー保険の料金相場・見積もりを安くするコツについて解説します。経営者の方はもちろん、これから導入を検討している方も実際の相場感と価格を決めるポイントをぜひチェックしてください。
この記事読めば「どれくらいの料金相場なのか」「どうすればサイバー保険におトクに加入できるか」がわかります。他では知ることができない賢い加入方法もお伝えしますので、ぜひ最後まで見てくださいね!
「そもそもサイバー保険ってどんなもの?」って方はこちらの記事から。
「個人情報漏洩保険」と「サイバー保険」の違いは?
昔は「個人情報漏洩保険」と呼ぶのが主流でしたが、サイバー攻撃での情報漏洩事故にも対応する補償が増えて、最近では「サイバー保険」「サイバーセキュリティ保険」と呼ばれることが多くなりました。「個人情報漏洩保険」が進化して「サイバー保険」になったくらいに思っておけばOKです。
サイバー保険の価格はどうやって決まるのか?
サイバー保険の価格(保険料)は、シンプルに見ると3つの要素で決まります。
⇒規模が大きいほど賠償リスクも高まるため、保険料も比例して高くなります。
②お仕事内容
⇒取扱う情報の機密度が高い業種ほど、リスクが高く保険料は上がります。
③補償内容
「どこまで補償するか」で費用は大きく変動します。
実際のところは「売上」「お仕事内容」は変えられないので、「補償内容」で価格が変わるイメージですね。
ちなみに「補償内容」は以下のようなイメージで変えられます。
■保険金額(高さ)…補償してもらう金額は5000万なのか5億かなど
もしIT領域があまり得意ではなかったり、会社に必要な補償がわからないのであれば保険代理店に聞けばOKです。実際に起きている事例をもとに提案してくれますよ。
その他価格が変わるケース
「セキュリティ対策状況」や「過去の事故歴」によっても価格が変わりことがあります。この辺りは事実を伝えることしかできないので、ありのまま保険会社に報告しましょう。嘘つくと告知義務違反となりペナルティが発生することも。絶対に嘘はやめましょう。
中小企業向けサイバー保険の料金相場はどのくらい?

ということで保険会社のサイトに載ってる価格(保険料)をまとめました。
三井住友海上

参照元:サイバープロテクター/三井住友海上
<試算のベース> 売上高:10億円 賠償損害:1億円(免責なし) 費用損害:1億円(免責なし) 利益損害補償特約:セットしない 割引確認シートによる割引60%割引適用
(ご注意)2025/10/15段階の数字です。上記の保険料は、年間保険料の一例です。実際の保険料は、告知の内容、支払限度額、払込方法などによって異なります。
損保ジャパン

参照元:損保ジャパンのサイバー保険/損保ジャパン
<試算のベース> 売上高:5億円 賠償損害:1億円 費用損害:3,000万円 免染金額10万円
(ご注意)2025/10/15段階の数字です。記載の保険料は、任意でご申告いただくセキュリティ対策について、申告項目の半分程度行われている想定です。対策状況によってはさらに割引が適用される可能性があります。
公式サイト記載の料金相場としては上記のとおりですが、ぶっちゃけ条件や補償内容によってめちゃくちゃ変動します。注釈にもあるようにセキュリティ状況によって適用される割引の影響も大きいです。
これは僕の現場での肌感覚ですが、リスク診断・ヒアリングをしてしっかり補償を付けると売上高1億~5億の中小企業様で「年間トータルで15万円~40万円」くらいになる事が多いです。月額と1.5万~3万くらいですね。これは僕のよくオススメする補償内容での感覚値なので参考程度に。もちろん企業様によっては年間3~5万円くらいとめちゃくちゃ安くなることも全然あります。
「具体的に自社の見積もりを見てみたい!」って方は聞いて頂くのが一番です。ちなみにうちでは「三井住友海上」「AIG損保」でお見積もりができます!気になる方は下記よりどうぞ。
【プロが教える】サイバー保険の価格を下げる方法
もちろん価格は安いに越したことはない。ということで「サイバー保険をできるだけ安くしたい!」という方向けに、3つの方法をお伝えします。
方法②:免責金額を上げる
方法③:補償内容を弱める
順に解説します。
①ヒアリングによるリスク診断割引
同じ売上、同じお仕事内容でも、セキュリティ対策やITリテラシーによって企業ごとの事故リスクは異なります。そのため企業にヒアリングをして、適切な価格にするための「リスク診断割引」が用意されているケースがあります。
呼び方は保険会社によって異なりますが、保険代理店には「セキュリティ状況に応じた割引はありますか?」と聞けばOKです。割引取得に向けて動いてくれるはずです。ググってもあまり情報出てこないですけど、これが安くするには一番効果的です。出てこない理由はのちほど。
サイバー保険加入前にセキュリティ対策を導入するのもあり
例えばサイバー保険の加入前に「ウイルス対策ソフト」「多要素認証」「情報漏洩時の事故対応マニュアル」などを導入していれば、割引が大きくなりますので加入前にセキュリティ対策を強化するのもありです。基本的には、加入前の情報を告知するので直前で用意しても大きな問題はないです。
②免責金額を上げる
要は、被害があった時に免責金額(自己負担額)を増やすということです。一部のリスクを自社で見るのでその分、お安くなります。
サイバー事故が起きた際には低くて数百万、高いと数千万、数億という大きな被害額になりますが、例えばその一部の10万~100万レベルの免責金額をつけて価格を抑えるという方法です。大損害となる事故を保険でカバーすればいいですからね。比較的小さいものは自己負担。その分価格を抑えるというのも賢い選択肢です。
③補償内容を弱める
シンプルに補償を弱めて、価格を抑えるという話です。ただ、必要以上に補償を弱めるなんてことがないように、最低限の補償はカバーしましょう。わからない場合は保険代理店に聞けばOK。
あと、価格の下げすぎには注意!
なぜなら、いざ事故が起きた際に「継続NG」となる可能性が高まります。要は保険料は安い、事故で支払いが多い。となるとハッキリいって保険会社が儲からないからです。冷酷ですがリスクが高すぎる企業ということでバッサリ切られて保険を継続できないこともあるので注意です。
「別の保険会社にすればいいや!」と思っても、事故歴があるので「引受NG」「通常よりも割増価格」なんてこともよくあります。そのため、適度な値ごろ感で納得することも大切です。
万が一継続できないと、一番大切な企業防衛ができない。詰まるところ、事故が起きたら即倒産なんてのは最悪のシナリオですからね。価格の下げすぎは注意です。
結局どの保険会社がおトクか?【結論:大きな差はない】
私も全損保を取り扱いをしている訳ではないので一概に言えないですが、正直どの保険会社も基本補償と価格含めた数字スペックはそこまで変わらないという印象です。仕事柄いくつも見積もりは見ていますが、そこまで大きな差はないです。リスク診断割引がどれだけ取れるかによっても変わりますしね。
ただ他にも「保険代理店の担当者」「付帯サービス」「有無責の判断基準」「事故後のサービス力」など違いがあるので、確認してトータルで決めましょう。
もし、うちにお問い合わせ頂ければ執筆しています損保トータルプランナーの私が担当しますのでご安心を!
サイバー保険の料金相場がググっても出てこない理由

サイバー保険の価格はググっても、あまり出てきません。だいたいは「見積もりしますのでご連絡ください!」で、今知りたくてもネットでは情報がありません。その理由もサクッと解説します。
理由①:企業によって値段が違うから
先ほど紹介した通り補償内容やリスク診断割引のために、同じ売上、業種でも企業によって価格が変わります。リスクが少ないという理由で、相当な割引が効いている会社もあります。こういった事情がバレたくないという保険を売る側の思惑があるため、あまり情報が出てきません。
理由②:みんなリスク診断割引を取ると儲けが減るから
僕は正直者なのでいっちゃいます。単純にリスク診断で割引をした分、儲けは減るからというのも理由の一つです。そのため十分な割引恩恵を受けずに加入している企業様もあります。この辺りは他業界と同じで、できるだけ高く売るのが商売の基本ですから仕方ないですけど。
僕は商売下手すぎなのか極端に安すぎない限りは、できる限りの割引を使います。もしあやしい場合は「本当にできることはすべてしているのか」とつっこんでください。泣きながら頑張ります笑
理由③:保険業法的には価格の羅列はグレー
保険業法的に無作為に情報を載せるのはグレー。正しい情報ではない可能性もありますからね。本記事でもあくまでも具体的な価格を載せているのは保険会社のサイト引用です。わかりやすくするために僕の肌感覚値は幅を持たせて載せていますが、あくまでも「肌感覚」なので実際とは違うこともありますからね。ここは重要なので言及しておきます。
ということで、ググっても情報が出てこないのはこのあたりが理由です。単純に価格を隠したいだけでなく、本当に見せられないというのも事実です。なので基本的には価格は保険代理店に聞くしかないですね。
サイバー保険はいつ入るべきか?
最後にサイバー保険に加入するタイミングについてお伝えしますが、結論は「今すぐ」です。
理由①:価格が上がっている
直近、全世界を対象とした調査で、サイバー保険の価格アップが起きていることがわかりました。価格アップしているのはシンプルに損害額が大きいから。事故件数も増えているので、今後も上がる可能性が高いことを考えると早めに入っておいて良いかと。ちなみにアメリカではセキュリティをしっかりした企業でないと加入できないなんて事例も出ています。ソースは以下です。
理由②:事故が起きてからでは遅い
そもそも論ですが、保険に加入していないと保険金はもらえません。
事故が起きてから保険に入っても、遡って保険を使うこともできません。保険にもよりますが、事故発生ベースで保険が使えるかどうかが決まることもあるので、事故発生タイミングで保険加入していることが重要です。
保険代理店の僕らからしても、事故後に相談に来られる方もいますが、お手伝いができないのは悲しい事実です。
まとめ:安く加入するならリスク診断による割引は使うべき
ということで、サイバー保険の価格について解説してきました。
価格を調べても情報が出てこない理由も解説させて頂きましたが、企業保険はややブラックボックスになっているのが正直なところです。企業様によって価格もかなり違います。
保険代理店さんによってはリスク診断割引について全く言及しないなんてこともありうるので、しっかりと交渉をしていくことをおススメします。長いスパンで見ると、安くしすぎも注意が必要ですけどね。
サイバー保険のご相談をご希望の方はこちらから
最後にちょっと営業させてください。弊社であれば企業様にあった補償、必要額、適切に安くする方法などもご提案いたしますので、もしサイバー保険のご加入を検討されているのであればぜひご相談ください。IT資格所有&本記事を書いている私が担当しますので、安心してくださいね!
「全国どこでもOK!リモートでのご相談」「まずはメールでの見積もりもOK!」です。不安なことは早めに解消していきましょう。
今回は以上です!
こんにちは。押し売り嫌いの保険屋さん「ちょんご」です。 昨今サイバー攻撃に関するニュースが後を絶ちません。 サイバー保険に加入すれば、いざという時の支えになりますが 会社社長 「サイバー攻撃?いやいや[…]
こんにちは。押し売り嫌いの保険屋さん「ちょんご」です。 最近、毎日のようにサイバー攻撃のニュースが出てきていますよね。特にJAL、三菱UFJのサイバー攻撃のニュースは大きく取り上げられました。 ・JALにサイバー攻撃か 欠航[…]


