こんにちは。dep_shogoです。
先日、こんな質問がありました。
こんな質問に、保険のプロが答えます。
僕の自己紹介
現役で保険を販売しているいわゆる保険のプロですので、リスクマネジメント観点含めて電動キックボードLUUPの保険について解説していきます。
そもそも電動キックボードLUUPって?
LUUPは電動キックボードのシェアリングサービスです。
電動アシスト自転車というサイクリングタイプもありますが、本記事では街中でよく見る電動キックボードの話として進めます。
LUUPの電動キックボードは交通ルール上は「特定小型原動機付自転車」に分類されます。LUUP所定の交通ルールテストに合格すれば、16歳以上の方は免許不要で乗れます。
ただし電動キックボードの中には、免許が必要なものもあるので注意です。どれに分類されるかで乗るルールが変わります。詳しくは下記のとおり。電動キックボード=免許不要の「特定小型原動機付自転車」ではないので、ご注意ください。
主な交通ルールのまとめ
※速度により走行可能な場所は異なる
電動キックボードLUUPは保険に加入しているのか
結論、LUUP側できちんと保険に加入しています。
細かく見ると下記のとおり2つの保険に加入しています。
②自動車保険(任意保険)
補償内容
搭乗者に対する補償
・入院保険金日額(※1)7,500円
・通院保険金日額(※2)3,500円
※1:事故が発生した日から180日以内 ※2:事故が発生した日から180日以内の90日間限度
上記はLUUPご利用中のみが対象となります。急激かつ偶然な外来の事故による傷害を補償し、ユーザーの故意・重過失に起因する事故は補償の対象に含まれません。
賠償責任に関する補償 <LUUPの電動キックボード>
・対物:1事故につき無制限 (免責額0円)
上記はLUUPご利用中のみ補償され、LUUPの使用に起因して生じた偶然な事故により第三者の生命、身体、財物に損害を与えた場合の法律上の賠償責任を補償し、ユーザーの故意に起因する事故は補償の対象に含まれません。
参照:LUUPをご利用中の事故に対する補償について/LUUP
保険のバックアップは、損保の最大手「東京海上日動火災保険」がしているので安心ですね。
保険料は利用料金に含まれている
なんて思う方もいるかもしれませんが、保険料はLUUPの利用料に含まれています。そのため利用すれば自動的に保険が付いてきます。
保険金の支払いは保険会社の判断で決まる
「保険があるから何かあってもなんでも支払ってもらえる!」って訳ではないです。ルールに則り、一部のケースでは支払ってもらえませんのでご注意ください。例えば以下のような例です。
飲酒運転
飲酒運転で事故。自分が大きな傷を負っても、保険では治療費を支払ってもらえません。ただし、「被害者救済」の観点から事故相手の補償(対人、対物賠償)は支払われます。飲酒運転してる人がぶつかってきてケガしたのに、補償してもらえないなってたまったもんじゃないですもんね。被害者であればしっかり保険がサポートしてくれます。
電動キックボードLUUP自体の修理費用
操作を誤り壁にぶつかって車両が壊れてしまった。このような場合は、保険には車両の補償はついてないので自己負担で修理する必要があります。車両の修理費用は保険の対象外です。
LUUP以外の電動キックボードの保険は?
LUUP以外の電動キックボードの保険確認をしたい人もいるかと思いますので、簡単にまとめておきます。
LUUP以外シェアリングサービスの場合
サービスサイトで保険に加入しているか、どんな内容なのか確認しましょう。わからないことがあれば大切なことですので、電話問い合わせするのもありです。
自分で電動キックボードを所有している場合
ご自身で自賠責保険と任意保険に加入しましょう。任意保険は、もしお車をお持ちでしたらファミリーバイク特約というオプションを付帯すれば、お持ちのお車と合わせて電動キックボードも補償できることもあります。わざわざ自動車、電動キックボードと2つの保険に入らなくても、1つの保険で完結できますので便利です。
「わからないし、相談に乗って欲しい」という方はこちらからどうぞ。「全国どこでもOK!リモートでのご相談」「まずはメールでの見積もりもOK!」です。不安なことは早めに解消していきましょう。
電動キックボードLUUPの保険は十分なのか
プロ目線で答えると、十分ではないです。
事故相手への補償は、対人・対物事故は無制限なので安心ですが、自分の補償である傷害保険はMAXでも500万円です。
もし大きな事故で満足に動くことも、今までと同じ仕事ができなくなってもMAX500万円しか出ません。そのため良く乗る方に関しては、別途傷害保険に入ることをおススメします。
またファミリーバイク特約でも基本的には傷害保険が付いてきますが、自分だけの単独での事故しかみない「自損傷害型」という場合は注意です。他の自動車とぶつかってケガしたときは保険が使えません。ちゃんと自動車事故でも補償される「人身傷害型」になってるか確認しましょう。
おすすめの補償内容
LUUP側の保険と合わせてMAX2500万あれば、治療が長引いても生活を立て直しやすくなるでしょう。また万が一障害が残るような大きなおケガを負った場合には、プラスとして障害年金が支給される可能性もあります。詳しく知りたい方は、難しいですけど日本年金機構ページからどうぞ。
電動キックボードで事故が起きたときの対応
いざ事故が起きてしまったら、緊迫した状況で焦ってしまうもの。パニックにならないように、何をすべきか知っておくことがとても大切です。
事故が起きた時の流れは以下のとおり。
②110番で警察へ届ける
③保険会社、保険代理店に連絡をする
LUUPのマニュアルもあるので載せておきます。けど、基本的には上記のとおりです。
僕も初めて事故を目の当たりにした時には、何をしたらいいのかパニックになった記憶があります。簡単な3STEPですので、頭の中には知識として置いておきましょう。
まとめ:電動キックボードのリスクと向き合おう
電動キックボードの事故は利用の増加とともに増えています。
参考:電動キックボードに関連する交通違反・事故の発生状況/警察庁
これは仕方のないことですが、リスク対策は考えておかなければなりません。
リスクの軽減として、ヘルメットを被る。金銭面のカバーとして保険を活用する。これからも安心して使えるようにできる対策はしっかりとっていきましょう。
電動キックボードの保険のことでご心配な方はお気軽にご相談ください。
「全国どこでもOK!リモートでのご相談」「まずはメールでの見積もりもOK!」です。不安なことは早めに解消していきましょう。
P.S:ブログだけでなく「Twitter」でも保険にまつわる発信しています。保険って知ってると何かと得することも多いので、お得情報を知りたい方はぜひフォローしてくださいね。